コミュニティバス   May , 2014 

 公共交通機関を利用しての移動が東西に比べて南北方向で不便な世田谷区では、その地域へのコミュニティバスの導入に取り組んでいます。(小田急線)経堂駅〜(京王線)八幡山駅間の小田急バスと京王バスでの運行が今年の初めに開始されたというので、平日の午後物見遊山に出掛けてみました。
 経堂駅(起終点)→大和橋→赤堤小学校前→経堂赤堤通り団地→経堂小学校前→桜上水二丁目→(八幡山駅方面)すきっぷ前・(経堂駅方面)水道辻→船橋交番北→船橋六丁目→八幡山一丁目→上北沢二丁目→将軍池公園→上北沢公園→八幡山駅(起終点)→松沢病院前→上北沢二丁目→(先程の停留所を経て)→経堂駅と、コミュニティバスは30分間隔で運行されています。
 経堂駅北口のバス停留所へ行くと、路線バスと同じ大型車両で運賃も210円(ICカードでは206円)だったのには面食らいました。(台東区)めぐりん・(港区)ちぃばす・(渋谷区)ハチ公バスなどの乗車経験がある私は、コミュニティバスの料金は100円でマイクロバスが街の中をちょこまかと走る印象を持っていました。
 混雑する時間帯ではなかったのか乗客は7〜8人で余り乗降する人もなく、バスはあっという間に九番目の停留所・八幡山一丁目に着きました。次の上北沢二丁目からは都立松沢病院の敷地を一周するようにバス停が配置されているので、公園巡りを兼ねて歩いてみました。上北沢五差路から暫らく歩くと右方向に世田谷区立松沢公園があり、東京都医学総合研究所が隣接していました。


小田急線・経堂駅

八幡山駅行きバス停の小田急バス       バス側面の行先表示

大和橋 すきっぷ前         上北沢五差路               松沢公園           東京都医学総合研究所

 研究所の先には二年前に都から区へ引き継がれ開園した、約5000uの将軍池広場があります。(将軍)池と築山(加藤山)は、屋外作業療法の一環として松澤病院の医師・看護師・多くの患者によって大正十年から数年かけて造られたそうです。池の周囲は病院の敷地のため立ち入りはできませんが、ベンチや健康遊具が設置されている広場の柵越しに緑が豊かに広がる風景をゆっくりと眺めることが出来ました。
 病院の東側に沿って通りを北方向にある京王線の方に進んで行くと、上北沢駅近くに区立上北沢公園がありました。水遊び場の青色や大きなケヤキの木々の下が涼しげで、これからの季節は子供にも大人にも快適な場所となりそうです。線路伝いの道を西へ行くと、京王線八幡山駅とバス停がそれぞれありました。


将軍池公園バス停      由来案内

 将軍池広場

将 軍 池 と 築 山 ( 加 藤 山 )

走行中の京王バス            上北沢公園                 京王線八幡山駅         八幡山駅バス停

 八幡山駅から南に走る赤堤通り沿いの松沢病院の西側は、美しい樹木の通りになっていました。
 打って付けの散歩コースとして病院の正門前を通って行くと、歩道が広くなった所に世田谷区の木“ケヤキ”の名前が入った清涼感のある松沢けやき公園がありました。あちらこちらに可愛らしいリスのオブジェがあって、時間をかけて探すともっともっと見つかりそうな楽しい場所でした。
 しばらく歩いていると、今度はフェンスのすぐ近くから大きな鳥のオブジェ四個が道路の方を向いていました。出来のよい作品だなと横目で見ながら通り過ぎようとすると、“グゥワ〜オ”という重みのある音が響きました。「もしかして、鳴き声?」と立ち止まると、“グゥワ〜オ”がもう一回聞こえ一羽のガチョウの喉の辺りが微妙に動いたような気がしました。まじまじと見つめると嘴もコブも羽毛もワックスをかけたように艶艶としていて、とても綺麗でした。ガチョウを間近で見た記憶が私の中にはないので、アヒルと比べると格段に優雅な佇まいに魅了されてしまいました。自由に遊べる場所や自然がいっぱいある病院の敷地内で飼われている、健康管理もしっかりとしていそうなおっとりしたガチョウ達でした。


赤堤通り
松沢
 けやき公園

 ほとんど動かないガチョウの視線の先を見ると、通りの向かい側に日本で初めての雑誌図書館として知られる“大宅壮一文庫”がありました。病院敷地最南端には赤堤通りに面する八幡山駐在所が接していて、隣りの医学総合研究所の通用門そばに経堂駅方面行きの上北沢二丁目バス停がありました。
 先程バスで通ってきた道を逆に辿り環状八号線と並行するように南下したバスは船橋交番北付近から東へ向かい、経堂赤堤通り団地先から南へと進んで経堂駅北口のバスロータリーに帰ってきました。


大宅壮一文庫

上北沢2丁目

八幡山駐在所

右へ行くと環状八号線

団地

経堂駅北口 KYODO CORTY

 帰宅後、区の公式ホームページでコミュニティバスの状況を調べてみました。
 九路線のいずれも大型バスで運行されており、運賃は210円(IC 206円)か220円(IC 216円)でシルバーパスの使用が可能でした。手頃な料金の100円バスではシルバーパスは使えませんが、小回りがきくマイクロバスで通行できる場所が増えます。高齢者ばかりでなく身体の不自由な方や幼児のいるパパ・ママや生活費を切り詰めたい人にとって、手軽に利用できる乗り物になっているのではないでしょうか。
 「区内に乗車料金150円以内のバスが走っていたら、しょっちゅう乗りに行くのにな〜」と、思いました。



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