21世紀   September , 2015 


 東急田園都市線の二子玉川駅は通過駅として時々利用していますが、周辺をゆっくり歩くのは三年ぶりです。駅と世田谷区立二子玉川公園を結ぶ約一キロの歩行者専用通路・リボンストリートが四月に開通したので、九月に入った平日に途中下車してみました。駅のホームから公園がある東方向に目をやると、右手に多摩川と土手、左手に二子玉川rise(ライズ)のタワーオフィスやレジデンスが見えました。
 駅に隣接するタウンフロントとリバーフロント二階からのブリッジは、リボンストリートの駅からガレリアを抜け階段を上った地点と合流します。ブリッジ下はバスやタクシー乗り場がある交通広場で、北に位置するバーズモール後を大井町線の電車が三年前と同じように走っていました。当時は二子玉川の歴史や未来の絵が展示された仮囲いの中で工事中だった場所に、シネコンやオフィスのある商業施設が開業しました。
 雨が続いた後の晴れの日ということもあり、母・娘・孫の三世代家族や団塊世代の夫婦、若者やベビーカーを押すイクメンパパ・ママ達でテラスマーケットは混みあっていました。ルーフガーデンを備えた建物近くに植えてある大きな木は、目印のようでした。中央広場南側の30階建タワーにはホテルと約一万人が勤務するネットサービス会社の本社があり、東側は放送スタジオと多目的ホールになっています。
 補助49号線(駒沢通り)とリボンストリートが立体交差する先から二子玉川公園のビジターセンターまで一直線に続いている藤棚の下を歩きながら北の方を見ると、国分寺崖線が一望出来ました。


二子玉川駅

右に多摩川と土手

交通広場

大井町線とバーズモール

大きな木
 
公園方向      中央広場       駅方向        駒沢通りと立体交差        藤棚    国分寺崖線方向

 飲料の自動販売機があるビジターセンターは中で休憩ができ、解説員が公園に関しての質問に気軽に応じてくれました。エレベーターで3階から1階へ下りるとトイレとふれあい休憩室が、その近くには“遊具の遊び場”やステージが設けられている芝生の“エントランス広場”がありました。
 エレベーターで3階に戻り、玉川口から回遊式日本庭園“帰真園(きしんえん)”に入りました。
「帰真園という名称には、世田谷本来の自然に回帰するという意味が含まれており、約5,800uの庭園は、多摩川の源流から本流まで、そして国分寺崖線(こくぶんじがいせん)のみどり豊かな丘陵と武蔵野の風景を表現した空間(縮景)となっています。」と、案内板にありました。
 大きな池を多摩川に見立て、その周りに多摩川の源流からの風景を表した縮景が配されていました。
 庭園内に移築復元された旧清水邸書院(世田谷区登録有形文化財)の裏にある清水門を出ると左にエントランス広場、右に子ども広場があり、庭園の高低差を体感しました。


二子玉川公園

ビジターセンター

左下に遊具の遊び場

エントランス広場

玉川口

おもいはせの道

沢          中央に鼓州(つづみのしま)
鳩ノ巣    左に六郷道  相生橋と八筋滝 右に崖線の水 

帰真門       手前に二子帰帆河岸                  旧清水邸書院                      清水門

 “子ども広場”傍の階段を上ると“眺望広場”があり、天候に恵まれた日は多摩川の向うに丹沢の山々や富士山が見えるそうです。広場の東には3年前の区政80周年記念植樹祭で区民が植えた1400本の苗木が生長している“世田谷いのちの森”、木製遊具がある“みどりの遊び場”、健康器具が設置されている“健康広場”、一面が芝生の“草広場”があります。眺望広場と“いこいの広場”の境界にあるスタバ(スターバックスコーヒー)のテラス席では愛犬と一緒の高齢者が寛いでおり、店内にはノートPCを広げたり仕事仲間と談笑する人々やテイクアウトをオーダーしている若者達がいました。
 芝生沿いにベンチが置いてあるいこいの広場の道を青空に浮かぶ雲を見ながら歩いていると、小さな心がちょっと大きくなったような気がしました。ナチュモコガーデン(住民管理花壇)は、花よりも芝生が目を引く空間でした。立ち入り禁止の富士見台横を通りビジターセンターを抜け、レジデンス近くのクリニックや保育園が入っているプラザモール前を通ってリボンストリートを引き返しました。

奥に子ども広場  眺望広場へ   広場からの眺望

階段上にスタバ     世田谷いのちの森       みどりの遊び場         奥に健康広場          奥に草広場
 ↓ いこいの広場
    ナチュモコガーデン           富士見台           プラザモール

 リボンストリートは足に負担が少なくとても快適な道路であるとともに、自転車が走っていないので周りの景色を眺めながら安心して楽しめる散策路でもありました。そして、幼いころテレビ画面で見ていた未来都市の中を歩いているような気分にもなりました。考えてみれば、21世紀に入ってから15年近くが経っています。こういう環境が、そのうちに当たり前になって行くのでしょう。
 訪ねた日は穏やかな天候で人も行き交っていたので安心・安全を実感できましたが、風雨が強い日や人通りの少ない暗い時間帯のことを考えると一抹の不安がよぎりました。いずれ人型の巡回&介護ロボットやお話し相手のロボットが行き交うようになるのかもしれませんが、オフィスがあり老若男女の住民がいて訪れる人も多い環境がいつまでも続いてほしいと思いました。

                  



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