ALTとの2時間の出会い    Honma    August, 2010


 山形の学校で英語を教えるために来日したばかりの 「ALT」 (Assistant Language Teacher)の人達に、2時間、初級の日本語を教えることを引き受けました。
 「来日したばかりの日本語が分からない学習者」は、これまでに何度も教えてきました。いつものようにすれば良いのだろうと簡単に思っていましたが、引き受けてまもなく、英語でのプロフィールを依頼されました。英語の苦手な私は胃が痛くなりました。何をどう書けばいいのか?です。
 幸いにも英語ができる仲間に助けてもらい、なんとか提出することができました。
それからです!英語が頭から離れなくなりました。借りた中学校の教科書を見ると、忘れている事、分からない事がたくさんありました。
 「えぇ〜。今はこんなふうに話すんだ」と、私が習った数十年前とは明らかに違います。私の中では「日本語を教えること」より、「英語が話せないこと」が重要な問題になりました。でも、私は仲間の言葉に助けられ、アドバイスを貰い「2時間の講座」を考えました。そして、私は英語を話すのではなく、日本語を教えるのだと自分に言い聞かせました。
 当日もドキドキです。数年前から、母が着ていた着物の衣擦れ音が懐かしく、着物にはまった私です。夏紬を着て、少し早めに教室に入り準備をしました。教室の窓からは涼しい風が吹いてきました。私は落ちついてきました。
 8人の ALT の人達と会い、「今日は。私はHonmaです。どうぞよろしくお願いします。」から、いつもの私が戻ってきました。「打てば響く」彼らは、気持が良いほど、私が用意した中味を、吸収してくれました。私は彼らのお蔭で自分の教え方が上手だと錯覚する程でした。
最後に、彼らが学習した日本語を使い、イラストで自己紹介をしました。
絵が上手な人、まあまあな人、いろいろと個性が見え、自己表現もそれぞれでした。
自己紹介をする ALT の人達自身も盛り上がり、私も楽しい時を過ごしました。
 「つたない英語」もそれほど使う事なく2時間はあっという間に過ぎました。久しぶりに私の中に「やった・・!」という充実感が残りました。きっと彼らが海綿のように、私が準備したものを吸収してくれたからだと思います。頭脳明晰な彼らに感謝です。
そして、私を支えてくれた心豊かな仲間に感謝しています。ありがとう。

 

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